ボール球を振らないように国語の読解問題を勉強せよ
ボール球に手を出して振ってしまう。
野球経験者なら誰でもあることですよね。
プロ野球選手でも、ボール球を振ってしまう選手は少なくありません。
ストライクからボールになる変化球にバットが止まらない。
「アウトコースにスライダーを投げとけば、簡単に三振が取れる」なんて思われてませんか。
ボール球に手を出さないようにするにはどうすればいいのか?
そのヒントが国語の読解問題にあります。
国語の読解問題の選択肢はストライクからボールになる変化球だらけ
国語の読解問題での定番に「本文を読んで下線部で作者が伝えたいことを選択肢から選べ」というものがありますよね。
問題文にいくつかパターンはありますが、本文の下線部にあうものを選べってヤツです。
こうした問題は得意ですか?
選択肢は4つから5つありますが、正解はひとつだけ。
ストライクは1つで、残りは間違い(ボール)というわけです。
問題作成者は、間違えさそうとして、きわどいボールを投げてきます。
例えば、文章の最初のほうがあっていて、後ろのほうが間違っているという選択肢。
まさに、ストライクからボールになる変化球です。
こうしたボールに手を出して(こうした選択肢を選んで)しまってませんか?
選択肢の中でストライクは1球だけ。
ボール球に手を出してはいけません。
国語の読解問題はピッチャーと打者の駆け引きと同じなのです。
ストライクを見極めるための練習
野球でストライクを見極めるためにはどうすればイイでしょうか?
ひとつは最後までボールをしっかり見ること。
読解問題の選択肢選びも同じです。
最後まで、しっかり選択肢の文章を読むことが大切。
途中まで読んで、ストライク(正解)だと思って、振って(丸を付けて)しまったのでは、変化球に空振りとなってしまいます。
なぜ、最後まで選択肢を読むことができないのでしょうか?
それは、文章を読むスピードが遅いから。
全部の選択肢を最後まで読んでいたのでは、試験時間が無くなってしまう。
そう思って、途中までしか選択肢を読まないのです。
また、本文を読むスピードが遅いため、選択肢をゆっくり読む時間がないことも理由です。
変化球を振ってしまうのも同じ。
スイングスピードに自信がない(遅い)から、途中までの軌道で判断して振ってしまう。
スイングスピードが速ければ、ギリギリまでボールを見極めることができます。
文章を読むスピードが速ければ、選択肢もじっくり読むことができます。
スイングスピードを上げるために必要な練習のひとつは素振り。
文章を読むスピードを上げるのに必要な勉強のひとつは読書。
どちらも基礎的なことだけに重要です。
ただし、やみくもにやっていても意味がありません。
目的意識を持って、正しいフォームで行うことが必要。
野球も勉強も同じなのです。
ピッチャーとの駆け引きを読解問題で学ぶ
学校の定期テストなら、「見え見え」のストレートもあり得ます。
大学受験などレベルが高い試験では、そんな見え見えのストレート選択肢はあり得ません。
野球だって同じですよね。地区予選の1回戦なら見え見えのストレートを投げてくるかもしれませんが、2回戦、3回戦と進むにつれ、そんなボールは少なくなります。
バッター目線で出題者の意図を探ってみましょう。
読解問題でピッチャーとの駆け引きに強くなれるというわけです。
ストライクのように見えて、手元で曲がる変化球。
読解問題では、こうした選択肢を見極められるようになれば高得点間違いなしです。
バッターボックスに立っているつもりで読解問題に挑戦してみてください。
その経験が野球に活きてきます。