高校野球部員のための英語勉強法

ストライクから動詞の不規則変化を学ぶ

英語の勉強でややこしいことのひとつが動詞の不規則変化です。
ひとつの英単語で「原形−過去形−過去分詞形」と3つも覚えないといけないんですよね。

 

こうしたものは野球と関連づけて整理して覚えることをオススメします。

 

 

ヒット型は変化しない

野球関連用語の動詞「hit(打つ)」は「原形−過去形−過去分詞形」が変化しない動詞です。
まずは、この変化しない動詞をまとめて覚えてしまいましょう。

 

ヒット型動詞一覧(変化しない)
原形過去形過去分詞形意味
hithithit打つ
cutcutcut切る
putputput置く
letletletさせる
hurthurthurt痛む
shutshutshut閉める

ちなみに、shut は out をつけて「shut out」で「閉め出す、中に入らないようにする」という意味の動詞句になります。

 

あいだのスペースと取って「shutout(シャットアウト)」とすると、野球用語の「(投手が)完封する」ですね。あわせて覚えちゃいましょう。

 

「打つ」という意味の動詞で「hit」を取り上げましたが、もうひとつ「打つ」という意味の動詞があります。これも野球関連用語です。何かわかりますか?

 

ストライク型は「A−B−B型」の変化

ストライク(strike)とは、「打つ」という意味の英語です。

 

動詞なので、先頭につけて使うと命令形になりますよね。
なので「Strike!(ストライク)」とは、「打て!」と言ってるわけでもあります。

 

この strike は不規則変化する動詞です。

 

strike(原形)−struck(過去形)−struck(過去分詞形)と変化します。
原形と過去形が異なり、過去形と過去分詞形が同じなので「A−B−B型」と呼ばれます。

 

このA−B−B型動詞にはいくつかのパターンがあります。
パターン別に分けてみました。

 

ストライク型動詞一覧(A−B−B型)

原形と過去形で文字数が同じで、2文字以上変化する。

原形過去形過去分詞形意味
strikestruckstruck打つ
feelfeltfelt感じる
telltoldtold語る
keepkeptkept保つ
sleepsleptslept眠る
standstoodstood立つ
loselostlost失う
sellsoldsold売る
understandundersoodundersood理解する

 

A−B−B型(一文字変化)

原形と過去形で文字数が同じで、1文字だけ変化する。

原形過去形過去分詞形意味
makemademade作る
sitsatsat座る
winwonwon勝つ
getgotgot得る
forgetforgotforgot忘れる
holdheldheld保つ
sendsentsent送る
spendspentspent費やす
buildbuiltbuilt建てる

 

A−B−B型(aught,ought)

過去形と過去分詞形の語尾がaught,oughtとなる。

原形過去形過去分詞形意味
buyboughtbought買う
bringbroughtbroughtもたらす
thinkthoughtthought考える
fightfoughtfought戦う
catchcaughtcaught捕らえる
teachtaughttaught教える

 

A−B−B型(文字数減少)

過去形と過去分詞形の文字数が原形から減少する。

havehadhad持っている
meetmetmet会う
leaveleftleft去る
leadledled導く

 

A−B−B型(文字数増加)

過去形と過去分詞形の文字数が原形から増加する。

saysaidsaid言う
findfoundfound見つける
hearheardheard聞く
laylaidlaid横たえる
meanmeantmeant意味する

 

動詞の不規則変化には、ほかにA−B−C型A−B−A型もあります。
ただ、最初からアレもコレも覚えようとする必要はありません。

 

バッターボックスで全部の球種を追いかけるようなもので、上手くいかないからです。
まずは、ヒット型ストライク型の動詞に絞って覚えることをオススメします。