大谷、根尾も読んだ野球に役立つ本「論語と算盤」
北海道日本ハムファイターズの栗山監督が新入団選手に渡している本が『論語と算盤(渋沢栄一著)』。かつて大谷翔平選手も読んで参考になったとインタビューで答えていました。
また、2018年のドラフトで四球団から指名された大阪桐蔭の根尾昂選手(中日ドラゴンズ)の愛読書リストにも入っていたとして話題になりましたね。
『論語と算盤(渋沢栄一著)』ってどんな本なのでしょう?
野球に役立つところがあるのか?紹介してみたいと思います。
ちなみに、「算盤」は「そろばん」と読みます。
金儲けと道徳的な生き方の両立が可能か?
タイトルになっている「論語」とは、中国の古い書籍です。
孔子の教えを記したもので、道徳的な生き方の教科書的なものとなっています。
タイトルのもうひとつの「算盤(そろばん)」とはビジネスのことを指しています。
この本が書かれたのは1916年。「金儲け(ビジネス)は悪いこと」「金儲けをするのは道徳的に正しくない」という風潮が強かった時代です。
そんな時代に「金儲け(ビジネス)」と「道徳」は両立できるとしたのが『論語と算盤』。
この本によって、ビジネスをすることは悪いことではないという考えが広まり、日本でビジネスが発展したことから、著者の渋沢栄一は日本近代資本主義の父と呼ばれるようになりました。
「金儲けは悪いこと」と今でも思っている人がいるかと思います。
金儲けという言い方は刺激的ですが、金儲け=ビジネス=営利活動と考えてください。すべての金儲け(ビジネス)が悪いわけではありません。
お金さえ儲かれば何をやっても(人をだましても)いいという考え方は間違っています。
だからと言って、すべての金儲けを否定する必要はありません。
道徳(論語)とビジネス(算盤)を両立させるには、どうすればいいのか?
その答えが、この本の中にあるというわけです。
このため、いまでもビジネスマン必読の書とされています。
金儲け=野球の試合に勝つことと考えてみる
で、この本が野球をやるのにどんな役に立つのでしょうか?
金儲け(ビジネス)=野球の試合で勝つことと考えてみてください。
高校野球には、勝利至上主義(勝つためなら何をやってもイイ)という考え方と高校野球はあくまで教育の一環という考え方がありますよね。
- 勝利至上主義=金儲け(ビジネス)
- 教育の一環=道徳的な生き方
この2つをいかにして両立させるか?
どちらかを全否定ではない答えがあるのが『論語と算盤(渋沢栄一著)』です。
歴史的な名著というものは、いろいろな読み方が出来るものです。
高校野球の試合で勝つこと=算盤と考えて、読んでみてください。
きっと、自分なりの答えが見つかるはずです。
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